キャッシュレス決済で自然と貯まる!無理なくできる使い方の工夫
はじめに
最近、お店での支払い方法もずいぶん変わってきました。現金だけでなく、スマートフォンやカードを使った「キャッシュレス決済」を利用する機会が増えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。ピッとかざすだけ、QRコードを見せるだけで支払いが終わるのは、とても便利ですよね。
ただ、便利な一方で、「お金を使っている感覚が薄れて、つい使いすぎてしまうのでは」という不安を感じる方もいらっしゃるかもしれません。特に、将来のための貯金を考え始めると、日々の支出は気になるものです。
でも、ご安心ください。キャッシュレス決済は、少しの工夫で、使いすぎを防ぎながら、むしろ家計を助け、無理なく貯金につながる強い味方になってくれます。
この記事では、50代からでもストレスなく始められる、キャッシュレス決済を賢く使って自然とお金が貯まるようになる方法を、分かりやすくご紹介します。
キャッシュレス決済で使いすぎを防ぐための「見える化」
キャッシュレス決済の最大のメリットは、支払いの記録が残ることです。これを利用しない手はありません。
多くのキャッシュレス決済サービスでは、スマートフォンアプリやウェブサイトで、いつ、どこで、いくら使ったかの履歴をすぐに確認できます。これをこまめに見る習慣をつけるだけで、自分が何にお金を使っているのかが「見える化」されます。
「今月は食費にいくら使ったかな」「趣味の支払いが多かったな」など、現金の支払いでは分かりにくかった支出の内訳がはっきりします。この「見える化」が、無駄遣いに気づき、使いすぎを防ぐ第一歩となります。
さらに、多くのサービスで月の利用上限額を設定したり、特定の金額を利用したら通知が来るように設定できます。こうした機能を使うことで、自分で決めた予算を超えないようにコントロールしやすくなります。
ポイント還元を賢く貯金につなげる
キャッシュレス決済の魅力の一つに、「ポイント還元」があります。支払った金額に応じてポイントが貯まり、そのポイントを買い物に使ったり、中には現金のように使えたりするものもあります。
このポイントを上手に活用することが、実質的な節約になり、貯金に回せる金額を増やすことにつながります。
- 決済手段を絞る: いくつものキャッシュレス決済を使っていると、ポイントが分散してしまい、なかなか貯まりません。普段よく行くお店やサービスで使える、ポイント還元率の高いものに絞って利用すると、効率よくポイントが貯まります。
- キャンペーンを活用する: 特定の期間やお店でポイント還元率がアップするキャンペーンがよく行われています。無理のない範囲で、こうしたキャンペーンを活用してお買い物をすると、より多くのポイントを得られます。
- 貯まったポイントは「なかったもの」として使う: 貯まったポイントは、次の買い物で使うことができますが、そのポイント分を「使わなかったお金」として貯金に回す、と考えてみるのはいかがでしょうか。例えば、1000円分のポイントを使ったら、その1000円を貯金箱に入れたり、貯金用の口座に移したりするのです。こうすることで、ポイントを単なる割引ではなく、貯金の一部として実感できます。
チャージ方法の工夫で支出をコントロール
SuicaやPayPayのようなチャージ式のキャッシュレス決済を使っている場合、チャージ方法を工夫するのも有効です。
- 必要な分だけチャージする: 月の初めや給料日など、期間を決めて「今月はこのキャッシュレス決済に〇〇円チャージして使う」と決めてしまう方法です。チャージした金額を予算として管理しやすくなります。
- 使い切ったら補充、という習慣: チャージした金額がなくなったら、次の給料日までチャージしない、といったルールを作るのも良いでしょう。予算内でやりくりする意識が高まります。
- 銀行口座からの自動チャージに注意: 便利な自動チャージ機能ですが、お金を使っている感覚がさらに薄れてしまう可能性があります。使いすぎが心配な場合は、手動でチャージするか、銀行口座からのチャージではなく、クレジットカードからのチャージ(ポイント還元がある場合)など、一度立ち止まってチャージする仕組みを選ぶ方が管理しやすくなります。
現金との使い分けでストレスなく管理
全ての支払いをキャッシュレスにする必要はありません。現金払いの方が管理しやすいものや、キャッシュレス決済が使えない場所もあります。
- 用途で使い分ける: 「食費はキャッシュレス、趣味の支払いは現金」のように、支出の項目によって使う支払い方法を決めるのも一つの方法です。こうすることで、それぞれの支出が管理しやすくなります。
- 予算を分けておく: 例えば、月の予算として生活費〇〇円があり、そのうちキャッシュレスで使う分は〇〇円、現金で使う分は〇〇円、とあらかじめ決めておきます。現金を封筒などに分けて管理する「袋分け」のように、キャッシュレス決済でも予算を意識できます。
無理なく続けるためには、ご自身のライフスタイルや管理しやすい方法で、現金とキャッシュレス決済のバランスをとることが大切です。
さいごに
キャッシュレス決済は、使い方次第で無駄遣いを減らし、ポイントで得をしながら、自然と貯金につながる便利なツールです。
「利用明細を確認する」「ポイントを意識する」「チャージ方法を工夫する」など、ご紹介した方法はどれも今日からすぐに始められる、小さな工夫ばかりです。
まずは一つか二つ、試しやすいものから始めてみてください。キャッシュレス決済を味方につけて、ストレスなく、着実に貯金を増やしていきましょう。