無理なく貯金体質になる第一歩。まずは簡単な習慣から始めましょう
貯金って難しい…と感じていませんか
将来のために貯金をしなくては、と思いつつも、なかなかうまくいかない、何から始めて良いか分からない、と感じている方もいらっしゃるかもしれません。毎日の生活でお金は出ていく一方に感じたり、節約は我慢が必要でストレスに感じたりすることもあるかと思います。
この「ストレスなし貯金部」では、貯金をもっと身近に、もっと無理なく続けられる方法をご紹介しています。今回は、「これまで貯金が習慣になっていない」という方が、まず最初の一歩を踏み出すための、ごく簡単な習慣をいくつかお伝えします。大きな目標を立てる前に、まずはできることから少しずつ始めてみませんか。
なぜ貯金が難しいと感じてしまうのか
貯金が難しいと感じる背景には、いくつかの理由が考えられます。
- 何にいくら使っているか把握できていない:気づかないうちに、小さな出費が積み重なっていることがあります。
- 完璧を目指しすぎる:毎日のように家計簿をつけたり、極端な節約をしたりと、最初から完璧を目指すと疲れてしまいます。
- 貯金する仕組みができていない:貯金は、意識して「する」というより、「自然と貯まる」仕組みを作る方が継続しやすくなります。
これらの理由を踏まえて、まずは無理なく始められる「小さな一歩」に焦点を当ててみましょう。
これならできそう!貯金体質になるための小さな習慣
貯金体質になるために、いきなり大きな金額を貯めようとしたり、複雑な家計管理を始めたりする必要はありません。まずは、日常生活に簡単に取り入れられる「小さな習慣」から試してみてください。
1. 支出を「ざっくり」見える化する
細かく家計簿をつけるのが苦手、という方は多いものです。まずは、使ったお金を「ざっくり」把握することから始めてみませんか。
- レシートを一時的に集める: 買い物をしたら、まずはレシートを財布に入れず、小さな箱や袋にまとめて入れてみましょう。一週間分や月末にまとめて見るだけでも、どんなことにお金を使っているかの傾向が見えてきます。
- ノートに「〇〇費:だいたい△円」と書く: 「食費:だいたい5万円」「趣味:だいたい1万円」のように、項目ごとに使ったお金の目安を、簡単な言葉でノートに書き出してみましょう。日付にこだわらず、思い出した時に書く程度で構いません。
- カレンダーに支出をメモ: 使った日にちのところに「カフェ」「スーパー」などと簡単にメモをするだけでも、お金を使った日が分かります。
完璧を目指す必要はありません。まずは、自分が何にお金を使っているのかを、重く考えすぎずに「知る」ことが第一歩です。
2. 小さな「貯金目標」を設定する
いきなり「老後資金〇千万円!」のような大きな目標を立てると、途方もなく感じてしまいます。まずは、達成可能な小さな目標を設定しましょう。
- 1ヶ月で3,000円貯める
- 半年で1万円貯める
- 「欲しいものリスト」の中から、〇〇を買う資金として5,000円貯める
このように、具体的で少額の目標を設定することで、「これならできそう」という気持ちになり、達成感を積み重ねることができます。
3. 使うお金と貯めるお金を「先に」分ける
貯金が苦手な人の多くは、手元にあるお金を使ってしまい、残ったら貯金しようと考えてしまいがちです。この順番を逆にするのが効果的です。
- 給料日後に、まず〇千円だけ別の場所に避ける: 給料が入ったらすぐに、決めた少額(例:5千円、1万円など)を、貯金用の口座に移したり、貯金箱に入れたりしてみましょう。残ったお金でやりくりする意識が生まれます。
- お財布の中の「予備費」を決める: 一週間で使う生活費だけをお財布に入れ、残りは自宅で管理するなど、使うお金と使わないお金の場所を物理的に分けてみるのも一つの方法です。
先に貯金する分を確保することで、使うお金の範囲が明確になり、無駄遣いを減らすことにもつながります。
4. 日常の「ついで」にできる節約を試す
特別な努力や我慢が必要な節約は続きにくいものです。毎日の行動に「ついで」にできる簡単な節約を取り入れてみましょう。
- 飲み物をマイボトルに入れる: コンビニやカフェで飲み物を買う習慣があるなら、自宅からお茶や水を入れて持ち歩くようにするだけで、積み重ねると大きな節約になります。
- 買い物リストを持って出かける: スーパーに行く前に簡単な買い物リストを作ることで、余計なものを買う衝動を抑えられます。
- コンビニに寄る回数を少し減らす: 週に何回かコンビニに寄っているなら、その回数を1回減らしてみるだけでも、数百円、千円といった金額が手元に残ります。
これらは、普段の行動パターンを少し変えるだけでできることです。大きな金額の節約にならなくても、継続することで意識が変わり、小さな貯金につながります。
5. 完璧を目指さないこと
貯金を始めると、「もっと節約しなくては」「今日は無駄遣いしてしまった」と自分を責めてしまうことがあるかもしれません。でも、完璧を目指す必要は全くありません。
目標額に届かなかった月があっても、うっかり衝動買いをしてしまっても、気にしすぎないことが大切です。「次は気をつけよう」と気持ちを切り替えて、また明日からできることを続ければ良いのです。ストレスなく続けるためには、自分に優しくあることも重要なポイントです。
まずは一つ、できそうなことから始めてみませんか
貯金体質になるための第一歩は、何か一つでも「始めること」です。今回ご紹介した「小さな習慣」の中で、これなら自分にもできそう、と思えるものはありましたか。
- まずは一週間、レシートを集めてみる。
- お財布から小銭を毎日貯金箱に入れてみる。
- 給料日に3,000円だけ別の口座に移してみる。
どれも、すぐに始められる簡単なことばかりです。大きな変化ではなくても、小さな行動を積み重ねることで、必ず貯金への道が開けてきます。
貯金は、将来の安心につながる大切な行動ですが、決してストレスを抱えながら行うものではありません。「これなら無理なくできそう」「これなら続けられそう」と感じられる小さな一歩を、今日から踏み出してみましょう。応援しています。