貯金のために「やめる」習慣 無理なく続けられる簡単なコツ
貯金は我慢?「やめる」ことでストレスなく貯めるヒント
「貯金しなきゃ」と思っても、節約は我慢ばかりで辛そう、と感じる方もいらっしゃるかもしれません。でも、実は「何かを新しく始める」よりも、「無意識に続けていることを少しやめてみる」方が、意外と簡単に貯金につながることがあります。
この方法の良いところは、難しい家計簿をつけたり、複雑な金融商品を勉強したりする必要がないことです。普段の生活の中で、少しだけ意識を変える。それだけで、気づかないうちに貯金が増えていく可能性があります。
今回は、貯金のために無理なく「やめる」ことができる習慣と、それを続けるための簡単なコツをご紹介します。
なぜ「やめる」ことが貯金につながるのか
私たちは日々の生活の中で、意識しないままお金を使っていることがあります。例えば、毎日のコンビニでの小さな買い物や、なんとなく見ていたネットショッピングでの衝動買いなどです。これらの「無意識の出費」は、一つ一つは少額でも、積み重なると意外な金額になります。
「やめる」ということは、この無意識の出費に気づき、その流れを止めることです。何か新しいことを始めるよりも、普段している行動を一つ減らす方が、心理的な負担が少ない場合もあります。
今日からできる「やめる」貯金習慣の例
では、具体的にどのようなことを「やめてみる」と良いのでしょうか。いくつか簡単な例をご紹介します。
例1:コンビニや自販機での「ついで買い」をやめる
お昼休憩に飲み物を買いにコンビニへ立ち寄ったついでに、スイーツやお菓子を買ってしまうことはありませんか。あるいは、自動販売機で毎日缶コーヒーを買うのが習慣になっている方もいるかもしれません。
これらの「ついで買い」や「毎日買う」習慣を「やめる」だけでも、積もり積もれば大きな金額になります。例えば、毎日200円の飲み物とお菓子を買っているなら、1ヶ月で約6,000円、1年で約72,000円です。
これをやめて、家から飲み物を持っていく習慣に切り替えるだけでも、かなりの節約になります。
例2:なんとなく見ていたネットショッピングでの衝動買いをやめる
夜、なんとなくスマホを見ているうちに、ついネットショッピングのサイトを覗いてしまい、買う予定のなかったものを衝動的に購入してしまう。これもよくある無意識の出費です。
「やめる」習慣としては、まず「なんとなくネットショッピングのサイトを開く」のをやめてみましょう。別のことに時間を使う、例えば読書や軽いストレッチなど、別の習慣に置き換えるのも効果的です。
もしどうしても見たい場合は、「お気に入り」や「カートに入れる」までにして、すぐに購入せず、一日置いてから本当に必要か考える習慣をつけるのも良い方法です。
例3:無料につられて不要なものをもらう・買うのをやめる
「〇〇円以上お買い上げでプレゼント」「無料サンプル」など、無料やお得につられて、本当は必要のないものまで受け取ったり、購入したりしていませんか。
家に増えた不用品は、置く場所を取るだけでなく、捨てるのにも手間や費用がかかることがあります。「無料だから」「お得だから」という理由だけで、必要ないものを受け取る・買うのを「やめる」ように意識してみましょう。本当に必要なものだけを選ぶ習慣がつきます。
「やめる」習慣を続けるための簡単なコツ
「やめる」と決めても、ついつい元の習慣に戻ってしまうこともあるかもしれません。無理なく続けるためのコツをいくつかご紹介します。
コツ1:全てを一度にやめようとしない
いきなり全ての無意識の出費をなくそうとすると、ストレスがたまり挫折しやすくなります。まずは一つだけ、「これならできそう」と思う習慣を選んで、「やめてみる」ことから始めてみましょう。一つクリアできたら、次の習慣に挑戦するというように、段階的に進めるのがおすすめです。
コツ2:「やめる」ことの代替案を見つける
「やめる」だけでは物足りなく感じてしまう場合もあります。例えば、「コンビニでスイーツを買うのをやめる」代わりに、「家で紅茶をゆっくり淹れて飲む」時間を持つなど、別の楽しみや習慣に置き換えることで、無理なく続けやすくなります。
コツ3:「やめる」ことで浮いたお金を意識する
「やめる」ことでどれくらいのお金が浮いたのかを意識することも、モチベーション維持につながります。例えば、コンビニでのついで買いをやめて浮いた分を、貯金箱に入れたり、通帳の記録を見直したりするだけでも、「やめる」ことの効果を実感できます。無理のない範囲で、簡単に記録してみるのも良いでしょう。
まとめ
貯金は必ずしも難しいことや、我慢ばかりではありません。「やめる」という逆転の発想で、無意識の出費を減らすことから始めてみるのはいかがでしょうか。
今回ご紹介した「やめる」習慣は、どれも日常生活の中で無理なくできるものばかりです。全てを一度にではなく、まずは「これならできそう」と思う一つから、気軽に試してみてください。
小さな「やめる」習慣が、あなたの貯金への第一歩となり、ストレスなく続けられる貯金体質へつながることを願っています。