ふるさと納税で上手に節約!少額からできる始め方と注意点
ふるさと納税とは?無理なく節約につなげる第一歩
老後資金や将来への備えとして貯金を頑張りたいけれど、毎月の収入から大きく貯蓄に回すのは難しいと感じている方もいらっしゃるかもしれません。日々の生活で節約を心がけていても、なかなか効果を実感できないこともあるかと思います。
そんな中で、「ふるさと納税」という言葉を耳にしたことはありますか?税金に関することと聞くと難しそうに感じるかもしれませんが、実は私たちの生活を助け、上手に活用すれば無理なく家計の節約にもつながる仕組みなのです。
ふるさと納税は、自分が応援したい自治体に寄付をすることで、税金が控除(安くなること)され、さらにその自治体からお礼の品(返礼品)がもらえる制度です。この返礼品を上手に選ぶことで、普段買っている食料品や日用品をまかなうことができ、その分のお金を手元に残すことができます。これが、ふるさと納税が「節約につながる」と言われる理由です。
「税金のことなんて分からない」「なんだか手続きが面倒そう」と感じるかもしれませんが、大丈夫です。実は、想像しているよりもずっと手軽に始められますし、特に難しい知識は必要ありません。ここでは、税金の専門的な話は抜きにして、まずは「少額から」「無理なく」ふるさと納税を始めるためのポイントをご紹介します。
少額から始めるふるさと納税の簡単なステップ
ふるさと納税は、何も高額な寄付をしなければならないものではありません。まずは無理のない少額から試してみるのがおすすめです。具体的な始め方を見ていきましょう。
1. 控除上限額を「ざっくり」知る
ふるさと納税で税金が控除される金額には上限があります。これを「控除上限額」といいます。この上限額内で寄付をすれば、自己負担額は原則として2,000円だけで済みます。
「自分の上限額はいくら?」と聞かれると難しく感じるかもしれませんが、多くのふるさと納税サイトには、年収や家族構成などを入力するだけで、おおよその上限額が分かる「シミュレーター」が用意されています。正確でなくて構いませんので、まずはこのシミュレーターを使って、ご自身のおおよその目安を知ることから始めましょう。
例えば、パート収入の方であれば、数万円程度が上限額となることが多いです。この上限額の中で、まずは数千円や1万円といった無理のない金額から寄付を始めてみるのが良いでしょう。
2. 返礼品を選んで寄付を申し込む
上限額の目安が分かったら、次はふるさと納税サイトを見てみましょう。様々な自治体が、地域の特産品などを返礼品として提供しています。
ここでは、自分が普段の生活でよく消費するもの、例えばお米やお肉、野菜、果物、あるいはトイレットペーパーや洗剤といった日用品などから選ぶのがおすすめです。生活必需品を返礼品でまかなえれば、その分の食費や日用品費を節約できます。
サイトでお気に入りの返礼品を見つけたら、そのままインターネットショッピングのように申し込むことができます。住所や連絡先、寄付金額などを入力して手続きを進めます。
3. 簡単な手続きで税金控除を受ける(ワンストップ特例制度)
ふるさと納税で税金控除を受けるには手続きが必要ですが、「ワンストップ特例制度」を使えば、確定申告をする必要がなく、とても簡単です。
ワンストップ特例制度を利用するには、以下の条件を満たす必要があります。 * 年間で寄付をした自治体の数が5つ以内であること。 * 会社員やパートで、確定申告をする必要がない方であること。
もしこの条件に当てはまるなら、寄付を申し込む際に「ワンストップ特例制度を希望する」という項目にチェックを入れます。後日、寄付先の自治体から送られてくる申請書類に必要事項を記入し、マイナンバーカードなどの本人確認書類のコピーと一緒に返送すれば手続きは完了です。
これで、翌年の住民税から寄付した金額(自己負担額2,000円を除く)が控除される(安くなる)ことになります。
ふるさと納税を始める上での注意点
無理なく始めるために、いくつか注意しておきたい点があります。
- 控除上限額を超えないように注意する: シミュレーターはあくまで目安です。正確な上限額を知るには、お住まいの市区町村に問い合わせるか、税理士などの専門家に相談する必要があります。まずは、目安の範囲内で、少額から始めて少しずつ慣れていくのが安心です。
- ワンストップ特例制度を利用できない場合: 年間に6つ以上の自治体に寄付した場合や、医療費控除などで確定申告をする場合は、ワンストップ特例制度は利用できません。その場合は、ご自身で確定申告を行う必要があります。確定申告は少し複雑になるため、まずはワンストップ特例制度を利用できる範囲(年間5自治体以内)で始めることをおすすめします。
- 返礼品の中身を確認する: 同じ品物でも、自治体によって内容量や品質が異なる場合があります。口コミなどを参考に、納得できる返礼品を選びましょう。
まとめ:まずは「お試し」で始めてみましょう
ふるさと納税は、仕組みを理解して上手に活用すれば、家計の大きな助けになり、無理なく節約を進めることができます。税金や手続きと聞くと難しく感じるかもしれませんが、ワンストップ特例制度を利用し、まずは少額から始めることで、ぐっとハードルが下がります。
「これなら自分にもできそうだ」と感じられたら、ぜひふるさと納税サイトを覗いてみてください。美味しそうなもの、便利なものなど、魅力的な返礼品がたくさん見つかるはずです。
最初は一つの自治体に数千円の寄付をしてみる、といった「お試し」の気持ちで始めてみてはいかがでしょうか。きっと、楽しみながら無理なく家計を助けることができるはずです。