目的別に分けるだけ!貯金が楽しく続く方法
「貯金をしなくちゃ」と思っていても、なかなかうまくいかないと感じていませんか。特に将来のために貯めておきたいけれど、日々の生活でお金は出ていくし、何から始めたら良いのか分からないという方もいらっしゃるかもしれません。
貯金は難しいこと、我慢すること、と思われがちですが、考え方を少し変えるだけで、ぐっと楽に、そして楽しく続けられるようになります。今回は、そんな「ストレスなし貯金部」におすすめしたい、目的別貯金の方法をご紹介します。
貯金が続かないと感じる理由は何でしょうか
貯金がうまくいかないと感じる背景には、いくつかの理由が考えられます。
- 目標が漠然としている: 「なんとなく貯めたい」という気持ちだけでは、具体的な行動につながりにくいことがあります。
- 目標が大きすぎる: 老後資金など、遠い未来の大きな目標だけを見ていると、道のりが長く感じてしまい、途中で諦めてしまうことがあります。
- 使うお金と貯めるお金が混ざっている: 毎月のお金が、生活費なのか貯金用なのか区別がついていないと、気づけば貯金に回す分がなくなっていた、ということも起こり得ます。
もし、これらの理由に心当たりがあれば、目的別貯金が解決のヒントになるかもしれません。
目的別貯金とは? なぜ効果的なのでしょうか
目的別貯金とは、簡単に言えば「何のためにお金を貯めるのか」という目的ごとに、お金を分けて管理する方法です。例えば、「老後資金」「旅行費用」「家電の買い替え」「孫へのプレゼント代」など、具体的な目的に合わせて貯めるお金を仕分けします。
この方法が効果的な理由はいくつかあります。
- モチベーションが維持しやすい: 「何のために貯めているのか」が明確なので、「このお金は〇〇のために貯めている大切なもの」という意識が生まれます。大きな目標だけでなく、身近な目標を設定すると、達成するたびに喜びを感じられ、次の目標へのモチベーションにつながります。
- 計画が立てやすくなる: それぞれの目的に対して「いつまでに」「いくら」必要か、ということを意識することで、毎月いくら貯めれば良いかの目安が立てやすくなります。
- 使いすぎを防げる: 目的別に分けることで、「これは旅行用のお金だから、生活費には使わない」という区別が明確になります。これにより、目的以外でうっかり使ってしまうことを防ぎやすくなります。
- 達成感を感じやすい: 小さな目標でも、達成してそのお金を使うたびに「貯めてよかった」という達成感を得られます。これが貯金を続ける大きな原動力になります。
目的別貯金を始めるための簡単なステップ
では、実際に目的別貯金を始めるためのステップを見ていきましょう。難しいことはありませんので、安心してください。
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貯めたい目的をリストアップする まずは、漠然とした不安や願望を具体的な「目的」にしてみましょう。「老後資金」のような大きなものから、「半年後の友人の結婚式のご祝儀」「1年後の家族旅行」「〇年後の車の買い替え」など、身近なものまで、思いつくままに書き出してみてください。孫の誕生日プレゼント代なども良いでしょう。
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それぞれの目的のために、いつまでにいくら貯めたいか、考えてみる リストアップした目的ごとに、「いつまでに」「だいたいいくら」必要かを考えてみます。厳密な金額でなくても構いません。「旅行に使うなら〇円くらいかな」「家電は〇円くらいかかりそう」という目安で大丈夫です。期日も「来年くらい」「とりあえず〇円貯める」など、おおよそで構いません。
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毎月貯金に回せる金額を把握する 今の収入や支出から、無理なく毎月貯金に回せる金額を考えてみましょう。家計簿をつけている方はそれを参考に、つけていない方も、大体いくらくらいなら貯金できそうか、考えてみてください。最初から大きな金額を設定する必要はありません。たとえ数千円でも、毎月続けることが大切です。
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貯金に回せる金額を、それぞれの目的に振り分ける ステップ3で決めた毎月の貯金額を、ステップ1でリストアップした目的に振り分けます。例えば、毎月1万円貯金できるとしたら、「老後資金に5千円」「旅行費用に3千円」「家電のために2千円」というように振り分けます。すべての目的に均等に振り分ける必要はありません。優先順位をつけて金額を変えても良いでしょう。
目的別貯金の実践方法
目的別貯金を実践するには、いくつか方法があります。デジタルツールが苦手な方でも簡単にできる方法をご紹介します。
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袋分け貯金: 封筒や専用のファイルを用意し、目的の名前を書いた封筒に、毎月決めた金額を現金で分けて入れていく方法です。目で見てお金が貯まっていくのが分かりやすく、達成感を感じやすいでしょう。ただし、現金の管理には注意が必要です。
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銀行口座を分ける: 給与振込口座とは別に、貯金用の口座をいくつか作り、それぞれの目的ごとに口座を使い分ける方法です。最近はネット銀行などで複数の口座を開設しやすくなっています。給料が入ったら、すぐにそれぞれの貯金用口座に振り分けるようにすると、貯め忘れを防げます。銀行によっては自動積立の設定もできますので、毎月決まった日に自動で貯金用口座にお金が移るように設定すると、手間がかからず便利です。
ご自身のやりやすい方法を選んでみてください。組み合わせて使っても良いでしょう。例えば、大きな目標(老後資金)は銀行口座で、身近な目標(旅行費用)は袋分けで、というように使い分けることも可能です。
目的別貯金を続けるためのコツ
せっかく始めた目的別貯金、ストレスなく続けるために意識したい点があります。
- 無理のない計画を立てる: 最初から目標金額や毎月の積立額を高く設定しすぎると、苦しくなってしまいます。「これなら続けられそうだ」と思える金額から始めましょう。途中で計画を見直すことも可能です。
- 完璧を目指さない: 今月は計画通りにできなかった、という月があっても落ち込む必要はありません。大切なのは、諦めずに続けることです。また来月から頑張ろう、という気持ちで大丈夫です。
- 達成したら自分を褒める: 小さな目標でも達成したら、その喜びを感じましょう。達成感は、次の貯金への活力になります。
- 定期的に見直す: 半年に一度や一年に一度など、定期的に目標や計画を見直してみましょう。状況に合わせて柔軟に計画を調整することも大切です。
まとめ
「貯金は辛いもの」というイメージを、「目的を叶えるための楽しいステップ」に変えてくれるのが、目的別貯金です。老後資金のような大きな目標も、身近な楽しみのための目標も、分けて管理することで、お金への意識が変わり、無理なく貯金を続けられるようになります。
難しく考えず、まずは紙に目的を書き出すことから始めてみませんか。きっと、貯金に対する気持ちが少しずつ変わってくるはずです。小さな一歩から、ストレスなく貯金を続けていきましょう。